| 大曽根外科・月曜外来担当:志津直行医師が、平成17年2月18日、CBCラジオ「多田しげおの気分爽快-朝からP.O.N」の「金曜ゲスト」のコーナーに出演しました。テーマは、「椎間板ヘルニア」です。 出演時にお話した椎間板ヘルニアに関するトピックを、こちらのページで紹介いたします。 |
人間の背骨は首から腰まで24個の骨が縦に並んで出来ています。 背骨は上から順に、首の部分である「頚椎」、あばら骨が付いている「胸椎」、腰の部分の「腰椎」の3つに分けられます。「腰椎」は背骨の中でも特に動く範囲が大きく、上半身の体重を支えているので普段の日常生活でも絶えず大きな負担がかかり、比較的若い10代後半頃から椎間板の変性や老化がはじまるといわれています。 この変性した椎間板に、激しい運動や力仕事で強い負荷がかかったとき、また腰や背中を支える腹筋・背筋の筋力が落ちているとき、あるいは肥満などが原因となり、あたかもお饅頭を強く押すと皮から餡が飛び出してくるように、椎間板の中心にある「髄核」が周囲の「線維輪」を破って椎間板の外に飛び出してきます。 背骨の後ろ側には、脳みそからつながった「脊髄」という大切な神経が走っており、腰の部分では主に太ももから足に行く神経が走っています。 |
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| 比較的若い20代、30代の男性に多いですが、40代、50代の方にも起こります。 椎間板に無理のかかる肉体労働者や、前かがみの姿勢で長い時間作業する方、あるいは座りっぱなし、立ちっぱなしの仕事をする方にも起こりやすいです。 また腹筋・背筋が弱っている方、肥満の方にも起こりやすいといわれています。 |
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典型的な症状は激しい腰痛と左右どちらかの太もものうしろからすね、足にかけての痺れ痛みです。 この痛みは前かがみの姿勢になったり、椅子に座ったときに特に辛くなるのが特徴です。 |
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さきほど述べた症状がある場合は、まず整形外科のなかでも脊椎の専門医の診察を受けることをお勧めします。 画像検査で重要なのは「MRI検査」です。 |
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ひと昔前は「椎間板ヘルニアは手術をしないと治らない病気」と考えられていて、ヘルニアが見つかるとすぐに手術をして飛び出したヘルニアをとっていました。 ところが最近はMRIが簡便に取れるご時世になり、椎間板ヘルニアのかなり多くは、1ヶ月〜3ヶ月くらいで自然に吸収されてしまい、症状もきれいさっぱり治ってしまうことが分かってきました。 たとえMRI検査で、飛び出したヘルニアが小さくなっていなくても、症状は取れてしまうケースもたくさん存在します。ですから、病院で「椎間板ヘルニア」と診断されても、よっぽど症状が重い場合を除いて、最初の3ヶ月間くらいは、まず手術ではない治療で粘ってみてください。 具体的には、痛みの辛いときにはご本人の一番楽な姿勢で休む、痛み止めのお薬を飲む、あるいは牽引や温熱療法などのリハビリを行う等です。 |
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今まで述べてきた治療でも、どうしても症状が取れない患者さんもヘルニアの全患者さんのうち5%くらいはいらっしゃいます。 ただし手術をしたからといって、症状の全てが取れるとは限りません。 ただし、足の力がどんどん落ちて歩きにくくなっている場合、あるいはおしっこの出が悪くなっているような場合は早く手術をしないと、手術後にもそれらの症状が後遺症として残ってしまうことがあるので早めの手術をお勧めします。 |
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| 手術は背中の一部を切開して、飛び出したヘルニアを取り除く方法が一般的です。 最近では「顕微鏡」や「内視鏡」をつかって手術を行う施設も多いですが、我々、藤田保健衛生大学整形外科では最も安全で、背骨や筋肉に対するダメージが少なく、かつ最も確実にヘルニアを摘出できる「顕微鏡手術」を行っています。 全身麻酔で背中を3センチほど切開して行います。 およそ40分間の手術です。 |
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顕微鏡を使った手術では、切開する範囲が小さくて術後の痛みも少ないため、患者さんは手術翌日に普通に歩くことが出来ます。 また椎間板ヘルニアは働き盛りの年齢の方に起こることが多く、手術で長期間、仕事に穴をあけられないということで手術をためらっている方も多くいらっしゃいます。 |
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椎間板に針を刺して針の先から椎間板に中心の「髄核」にレーザーをあて、蒸発させてしまう方法です。 自分のヘルニアがレーザー治療に適しているかどうか、担当医に相談して確認するのが良いでしょう。 |
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椎間板にあまり無理をかけないように心がけてください。 また普段から椎間板を良い状態に保って老化を防ぐ事も必要です。 |
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日ごろから腹筋・背筋を鍛えておくと、背骨にかかる負担を減らしてやることが出来ます。 また、うつぶせに寝て両足をのばしたまま10秒間くらい体全体を反らせる訓練をしてください。 これらは、腰痛の辛い時期には行うと帰って腰痛が悪くなることがあるので、腰痛のあまり辛くない時期に行ってください。 |
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